エコ展シンポ その1
東京ビックサイトで行われていた、エコプロダクツ展。シンポジウムを聴いて来ました。
その1「エンゲージメントを開くリポーティングへ」
主題だけ見るとなんのこっちゃってカンジでしょうか。サブタイトルは、
〜2010年のCSRコミュニケーションを俯瞰する〜。
これだと、なんとなく、ふむふむ。エコ展をストレートな環境ってテーマから企業の社会的責任って話しにステージを変えて、しかもそのレポートティング、すなわち、活動をいかにして世に知らせるか、または、企業マターでなく、社会の要請にいかにして応えていくか、生活者とどうリレーションしていくか。みたいな、話しかな、と。
最近たまに耳にする サスティナビリティ と エンゲージメントいうワード。「持続可能な発展」と「協働」がこのシンポの答えでもあるように思った。
サスティナビリティは、国連に設置されたブルントラント委員会−環境と開発に関する世界委員会、ブルントラント委員長は後にノルウェイ首相−が1987年に発表した「地球の未来を守るために」の中に持続可能な開発−sustainable developmaent−として使った事に始まるらしい。その意味は、「将来世代のニーズを損なうことなく現在の世代のニーズを満たす開発」ということのようです。
サスティナビリティ科学基礎に関する調査プロジェクトのレポート冒頭には、地球規模での貧困をなくすため、社会・経済開発が必要であるとの前提を踏み込み、その開発は、将来世代の開発を脅かしてはならない。何故ならば、もともと、有限な資源で無限な成長は不可能、従来型の経済成長には物理的、生態系的な限界がある。との認識ベースがあると記されている。
また、エンゲージメントとは、企業の社会への約束、とか、生活者からの企業への働きかけ、のように訳されて使われているが、
環境gooの環境・社会コミュニケーションの考え方・進め方の川北さんのコメントによると、
企業として、広範な社会責任に本格的に取り組むためには、ステークホルダー=利害共有者を「巻き込んで、相手の力を借りる(engage)」しかない。とおっしゃっており、今回のシンポジウムでもこのような意味で使われていたように思う。
パネラーの損保ジャパンの関さんが、CSR活動のコミュニケーションの段階を以下のように説明されていたことが印象的だ。
レポート→情報発信
フィードバック←公聴会
ダイアログ←→対話
そして、
エンゲージメント⇔協働
協働とは、行政が市民活動グループを通じて、まちづくりを推進する。などというときによく使われるようになった言葉。この言葉もいよいよ、企業と社会の関係をあらわす言葉として使われるようになったか、と。
また、新しい情報として、こんな話しも出ていた。
CSRの第三者審査機関なるものの存在やAA10000ASなるサスティビリティの国際保証基準なるものもあるらしい。今や、企業がやりっぱなし、いいっぱなしの活動やレポートを意味をなさなくなってきている。と。
さらに、
ISO9000、14000 など環境軸の次に、今 ISOが取り組んでいるのが、ISO26000 組織の社会的責任 らしい。これは、2008年秋メドにまとられるということ。
いよいよ、日本にも、サスティナビリティという考え方の元に本格的CSRの時代がやってくる。
やはり、本質的に話、なんのための企業活動か。これからは、そこがポイントになるのだろう。
景気停滞の時代、利益優先は致し方ない。しかし、社員に対して、ビジネスの現場で社会教育を始めだした企業は、一歩も二歩も先を行く。生き残りをかけろ!と、営業の尻を叩くばかりが、生き残りではないということに、多くの企業も早く気づくべきだ。
そんな社会に向けて、市民であり、企業人でもある私たちは、どうすればよいのか。そんなことも考えながら、仕事もしていきたいものである。
その1「エンゲージメントを開くリポーティングへ」
主題だけ見るとなんのこっちゃってカンジでしょうか。サブタイトルは、
〜2010年のCSRコミュニケーションを俯瞰する〜。
これだと、なんとなく、ふむふむ。エコ展をストレートな環境ってテーマから企業の社会的責任って話しにステージを変えて、しかもそのレポートティング、すなわち、活動をいかにして世に知らせるか、または、企業マターでなく、社会の要請にいかにして応えていくか、生活者とどうリレーションしていくか。みたいな、話しかな、と。
最近たまに耳にする サスティナビリティ と エンゲージメントいうワード。「持続可能な発展」と「協働」がこのシンポの答えでもあるように思った。
サスティナビリティは、国連に設置されたブルントラント委員会−環境と開発に関する世界委員会、ブルントラント委員長は後にノルウェイ首相−が1987年に発表した「地球の未来を守るために」の中に持続可能な開発−sustainable developmaent−として使った事に始まるらしい。その意味は、「将来世代のニーズを損なうことなく現在の世代のニーズを満たす開発」ということのようです。
サスティナビリティ科学基礎に関する調査プロジェクトのレポート冒頭には、地球規模での貧困をなくすため、社会・経済開発が必要であるとの前提を踏み込み、その開発は、将来世代の開発を脅かしてはならない。何故ならば、もともと、有限な資源で無限な成長は不可能、従来型の経済成長には物理的、生態系的な限界がある。との認識ベースがあると記されている。
また、エンゲージメントとは、企業の社会への約束、とか、生活者からの企業への働きかけ、のように訳されて使われているが、
環境gooの環境・社会コミュニケーションの考え方・進め方の川北さんのコメントによると、
企業として、広範な社会責任に本格的に取り組むためには、ステークホルダー=利害共有者を「巻き込んで、相手の力を借りる(engage)」しかない。とおっしゃっており、今回のシンポジウムでもこのような意味で使われていたように思う。
パネラーの損保ジャパンの関さんが、CSR活動のコミュニケーションの段階を以下のように説明されていたことが印象的だ。
レポート→情報発信
フィードバック←公聴会
ダイアログ←→対話
そして、
エンゲージメント⇔協働
協働とは、行政が市民活動グループを通じて、まちづくりを推進する。などというときによく使われるようになった言葉。この言葉もいよいよ、企業と社会の関係をあらわす言葉として使われるようになったか、と。
また、新しい情報として、こんな話しも出ていた。
CSRの第三者審査機関なるものの存在やAA10000ASなるサスティビリティの国際保証基準なるものもあるらしい。今や、企業がやりっぱなし、いいっぱなしの活動やレポートを意味をなさなくなってきている。と。
さらに、
ISO9000、14000 など環境軸の次に、今 ISOが取り組んでいるのが、ISO26000 組織の社会的責任 らしい。これは、2008年秋メドにまとられるということ。
いよいよ、日本にも、サスティナビリティという考え方の元に本格的CSRの時代がやってくる。
やはり、本質的に話、なんのための企業活動か。これからは、そこがポイントになるのだろう。
景気停滞の時代、利益優先は致し方ない。しかし、社員に対して、ビジネスの現場で社会教育を始めだした企業は、一歩も二歩も先を行く。生き残りをかけろ!と、営業の尻を叩くばかりが、生き残りではないということに、多くの企業も早く気づくべきだ。
そんな社会に向けて、市民であり、企業人でもある私たちは、どうすればよいのか。そんなことも考えながら、仕事もしていきたいものである。
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