フェア・トレードと自給力
直訳すれば、公正な取引 という意味になるでしょうか…
国際貿易投資研究所の日本のフェアトレード市場調査の概要説明会に行ってきました。
なにやら、難しそーな 会合に聞こえますが、
どーやら、フェアトレードについて、日本ではじめてのマーケット調査のようです。
それでも、実態はなかなかつかめていないよーですが、
とりあえずは、規模、流通、現状の課題 などを明らかにされています。
なんと、市場規模は、推定81億円 だそーです。
多ーいと思うか、少ない と感じるか。
ディスカッションのパネラーの方は、フェアトレードの現場の方々ですが、
概ね、実感できる 数字だと 口々に。
世界市場でいえば、1.7%だ、そーです。
凡人的な感想は、
国内で販売されている品目は多岐にわたっているのに、まだまだって感じではないでしようか<、ね。
けれども、07→08は、11%の 伸び なんだとか。
詳しい数字は、同研究所のフェアトレード研究委員会からまもなく公開されるとのことです。
調査に当たった、長坂寿久拓殖大学国際学部教授による、世界と日本のフェアトレードについてのコメントが、こちら と こちら に掲載されています。
フェアトレード というと、途上国の生産者に対して、正当な利益を提供する
むやみに買い叩かない、
継続的な供給を依頼する、
などなど というくらいの知識しかありませんが、
チョコレート とか コーヒー とか アフリカ地域の生産者を対象にしたもの
というイメージがありますが、東南アジア も 供給元 となっているんですね。
会場入り口に すっごい チラシが置いてありました。
「私は御社のブランドを愛用しています。つくる人の権利や環境を守った生産をしていますか?」
と、書かれた ハガキ がついていて、これを
あなたが愛用している そのメーカー に送ってください。
という、「フェアに着よう!キャンペーン」 なんだそーです。
衣類にかかわらず、食品も やったら いーのに、ね。
けど、ちょっと 待って。
フェアトレードのもともとの 発想は、モノの取引があまりにもアンフェア だから。
それを 改善させよー、ってことですよね。
企業は、基本的に悪だ。というコメントもディスカッションの中でありました。
でも、
善か悪かの選択肢で言えば、また、コスト、品質、継続供給、という3つ要素を 満たすことで、ビジネスを行っている 企業にとっては、その行為自体が「悪」だ、といわれてしまうと、行き場が無くなってしまう よーにも思うけど、
フェアトレード という見方からすれば 悪 なんだろーけど…
たぶん、この話 って、購入者の視点、姿勢の問題も結構おーきいんじゃないかなぁー。
消費者が 見た目や価格を優先して買うから、メーカーのモノづくりもそーなってしまった、
そんな買い方が根付いてしまったのは、
政府?メディア?教育?はたまた、広告代理店?の問題なんじゃないかなー。
ブランド志向、というのは、そーいう、アンフェアトレード を カモフラージュ するためのものなのだろーか。
だって、凡人は、
「みんなが着ている」流行っているモノ。
だから、
「安心安全」で、ちゃんと しているモノ。
って、おもっちゃう、よね。
だから、無農薬でお金と手間をかけてつくった カタチの悪い しかも 高価な 野菜は 買わない。
だから、カタチがよくって、安いモノ しか 売れない。
だから、そーいうモノ しか 仕入れない。
だから、そーいうモノ を 叩いて 作らせて、
だから、そーいう モノづくりをせざるを得ない …
悪循環。
買う人も、売る人も、作る人も、同じ なのにねぇー。
そんな 世の中への アンチテーゼ が フェアトレード な わけだと思うのです。
だから、そー言う意味では、企業は 悪 だ とあえて 言っていいんだろーな、と。
いっそのこと、
コーヒー とか チョコレート とか、
フェアトレードとアンフェアトレードの商品を並べて、売ってみたら いーんじゃないかなー。
カタチの悪い、栄養価の高い、ちょっと高価な にんじん と
カタチのいー、安い、栄養価の ちょっと落ちる にんじん を…
なんて、ね。
それは、そーと。
その前に、東大農学部にある、弥生講堂一条ホール という厳かなるところで、
財団法人農学会による「農林水産物自給力の向上を目指して」というシンポジウムがありました。
この会の趣旨は、日本の自給率の現状把握と、それを高めていくための提言。
凡人的には、
よーは、もっと国内産のものをつかいましょう、よ。
モノによっては、買い叩いてばかりいた しっぺ返しで、もー、輸入はできなくなりまっせ。
というふうに、聞こえた。
そーなんですよ。
この自給力という問題と、フェアトレードという問題は、実は、つながっているんじゃないかな、と。
気づいちゃった わけです。
フェアトレード、というと、どーも、遠ーい外国のことによーに、思えますが、
この考え方は、国内でも 問題視し、世論化 していったほーが いーよーに、思えてなりません。
たとえば、
Asante Newtwork(アサンテ・ネットワーク)を展開している、フェアトレードのThe third world shop (第3世界ショップ) さんは、すでに、国内での、フェアトレードに着手しているとか。
ちなみにアサンテ・ネットワークとは、
仕事創りと公正な貿易で南の国の人々を応援する 第3世界ショップの商品を、買うことで応援してくれる 仲間たち、ということのようです。アセンテとは、スワヒリ語で「ありがとう」という意味なんだそーです。
第3世界ショップの商品には国内産のモノも これからは 品揃えされていく ってことになるのかなー。
安く買い叩いた、外国産の材料、食材をつかったり、食べたりしないで、
ちょっと高いけど、ほんとうに必要なモノを 必要なだけ 使おう っていう 運動。
国内で ちゃんと やったほーが いーのになぁー、と思います。
必ずしも、高価なモノだから、フェアってことじゃないけど、
たとえば、漁港の市場には、「製品としては売れない、けれど捨てるにはもったいない おいしい新鮮な魚介類」があるんだ、そーです。そーいう食材は、フェアであっても必ずしも 高く はないばす。
上手に、使っている 居酒屋さんも ある みたい。
そーいうことは、
ちゃんと、PRしたほーがいーよね。
社会の役に立ってるわけだし、それを食べている人だって、気持ちいーし、
そーいうことが もっともっとわかってくれば、
フェアトレード が あたりまえなんだ って なっていくんじゃないかなー。
2つのシンポを つないで考えると、
自給率に目を向けて、自給力を高めて いけば
輸入加工製品がいかにアンフェアトレードなのか ということにも、
気づくんじゃないかナー、と 思った次第です。
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コメント
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投稿: 株の初心者の入門 | 2011年10月31日 (月) 16時01分